オフィス街にあり、外観は寂びれたコンクリートのビル。
ボロイ校舎の非常階段を思わせる殺風景な階段を上り、
2F・3Fにあるその居酒屋へと到着。
入り口の格子戸を開けると中は古民家を模した造り。
そして個室へと案内された。
個室にはこれまた格子戸があり、
その隙間から白熱球の灯りが差し込む。
まずは生ビールを注文し、
話に盛り上がりながら食べ物を選ぶ。
メニューは串カツから中華風飲茶、韓国鍋まで色々だ。
ただ一つ、刺身がないのが残念だったが・・・。
それでも美味しい料理を頂きながら話が進む。
もちろん生ビールも進み、あっという間に3杯がなくなった。
そこでそろそろ違うものを頼もうとメニューを見てみると
私の心を奪う文字が現れた。
それは「佐藤」だ。
未だ私は飲んだことがない。
迷うことなく注文。
「佐藤・黒」である。
グラスだけなので見た目には判らないが、
間違いなく「佐藤・黒」である。
たぶん「佐藤・黒」だろう。
「佐藤・黒」・・・なんじゃないかな?
香りも楽しもうと湯割りを頼んでみた。
そしてワクワクしながら一口飲んでみた。
ん?
まぁたしかに芋焼酎らしい香りはするのだが、
特に特徴も感じられない。
適度な甘みに適度なコク。
よくありがちな味わいである。
それまでの生ビールで舌が麻痺してしまっているのか?
ありえる話である。
以前も何杯かビールを飲んだあと、
スナックで激辛わさび煎餅を食べたのだが
私には適度にわさびが利いた美味しい煎餅にしか感じなかった。
周りの皆はヒィ〜ヒィ〜いっているのに・・・だ。
そんな経験があるのだから今回も麻痺しているのかも知れない。
そしてそんなに感動もないまま「佐藤・黒」が空いてしまった。
もったいないことをした。
こんなことなら最初に飲んでおくべきだったか。
今度この店に来るときはまず「佐藤」を注文しよう。。。







